あなただけの学習法を創り出すために
とことん集中できる環境でがっつり勉強させる専門家、
“さみー”こと教室長の鈴木です。


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最近は、大学入試の改革もあって、
英語の4技能(読む・聞く・書く・話す)とか
思考力・判断力・表現力といったものが注目されています。


もちろん、これから先のグローバル社会において
必要になってくるスキルだとは思いますし、
しっかりと「考える力」を身につけることで
より人生を豊かに生きていく事ができるでしょう。


ただ、こうした能力を
子供達ばかりに押し付けているような気がしてなりません。
大人の方達は十分に「考える力」というのが
備わっているのでしょうか?


大人になったからといって
「考える」ことができているわけではないと思うのです。


だから、こういった教育改革の流れにあって
子どもたちだけでなく、
大人も改めて自分自身を見直し、
謙虚さを持って学び続ける事が大切だと思います。




では、具体的に「考える」とはどういうことなのか?
これは哲学的な問題でいろんな意見があると思いますが、
ぼくが大学院で教授から教わった4つの力が
とてもわかりやすいので紹介したいと思います。


物事を調べる力
物事をわかる力
物事を信じる力
物事を伝える力


もちろん、大前提として
「疑問に思う」ということが必要です。
わたしたちはともすれば
世の中のことがすべて当たり前だと思い込んでしまいます。
そこに疑問を持つ事から「考える」ことは始まります。


疑問を持ったらまずは色々と調べてみます。
調べると言ってもただネットの検索に
キーワードを打ち込むといったやり方だけでなく、
情報の出処まで確認し文献や資料に当たって、
できるだけ一次情報を求めるようにします。
誰が言っているのか、どこで言われているのか
というのが、この後の「わかる」「信じる」段階で
必要になってくるからです。


次に情報を理解します。
ここでは、きちんと文章を読み取る必要があります。
自分勝手に情報を捉えるのではなく、
きちんと発信者の意図をくみ取りながら
論理的に読んでいかなくてはなりません。
あるいは、その分野で常識とされている前提知識なども
きちんと踏まえておく必要があったりします。
言葉によっては
ぼくらが日常使っているのとは違う意味を持つ場合があるからです。


そして得られた情報を信じる力です。
真偽を確かめると言い換えてもいいかもしれません。
誰が言っているのか、どこで言われているのか、
情報の出処が信頼できるかどうかというのは
とても重要です。


大学の授業でプレゼンテーションをやらせると
ネットで検索したものをそのまま載せたりする大学生が
たまにいますが、
きちんとその情報が信じるに値するものかどうか
確認するという姿勢は
この情報社会において欠かせない力1つだと思います。


同時に、これが正しいものだと信じる力というのは、
自分の考えを持つということにつながります。


そこから意見が生まれます。
そこでそれをきちんと伝える力が必要になってきます。
自分の考えがどこに位置付き、
どういった根拠から生まれてくるのかということを
多くの人が納得できるように
論理的に伝えていかなければなりません。


単に「なんとなくそう思う」は意見ではないのです。
どこか「感覚的」「フィーリング的」なものが
よしとされる風潮が
いまの世の中には多くありすぎているように思います。
むしろ、感覚に頼りすぎた生き方や
コミュニケーションのやり方が
さまざまな問題を生んだりしているのではないでしょうか?


条件反射で「ただ生きる」のではなく、
自ら考え意志を持て「自覚的に」生きていくためにも、
大人も子供も「考える」ということを見直してみてもいいのかもしれません。