あなただけの学びを創り出すために
とことん集中できる環境でがっつり勉強させる専門家、
“さみー”こと教室長の鈴木です。


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「隻手の声」という言葉を知っていますか?
ぼくは、高校時代に、
ロジカルリーディングの横山雅彦先生の授業で
この言葉を知りました。
*ロジカルリーディング・横山先生についてはこちら↓↓
http://logicalreading.jp/profile/横山雅彦プロフィール/


もともとは臨済宗の白隠禅師が唱えた公案のひとつで、
「隻手声あり、その声を聞け」
という教えのことなんだそうです。


わかりやすく解釈するなら
「片手で打った音を聞きなさい」
という意味になります。


ただ、ここで?が思い浮かびます。
そう、片手では音はならないんです。


音はふたつの手が合わさって
はじめて鳴らすことができるものです。


では、「隻手の声を聞け」というのは
どういうことなのでしょうか?




この世界ではいたるところで
いろんな人が時空の框(かまち)を超えて
手を差し伸べてくれています。


自然が差し伸べる手
歴史が差し伸べる手
人文が差し伸べる手


これらの手から声(音)をきくためには、
勇気を持ってこちらから手を差し出して
いくしかありません。
手がふたつ合わさることで
はじめて声(音)が鳴り響くのです。


学問的なことだけではありません。


書物を読むこと
映画を観ること
音楽を聴くこと
絵画を見ること


こうした日常の生活の中でも
手は差し伸べられています。


あなたがふだん見聞き感じるすべてのものから
隻手の声が投げかけられています。
どれをどう受け止めて
どう共鳴させるかはあなた次第です。


向こうが何かをしてくれるんじゃありません。
あなたが勇気を持って「かかわる」ことで
音が鳴るんです。




年末年始は
これからの自分を考えるのにふさわしい時期です。
特に受験生は
進路について思いを巡らす最後のタイミングだと思います。


覚えておいて欲しいのは、
高校へ行っても、大学へ行っても
その世界はあなたに何もしてくれないということです。


わたしたちは何かうまくいかなかったり
思い通りにならないとき、
「学校がつまらない」
「会社がおかしい」
「あの人が悪い」といって
何かの誰かのせいにしてしまいがちです。


でも、あなたはそれに対して
きちんと手を差し出しましたか?


世界はただただ
ひたすら手を差し伸べてくれています。
あなたが勇気を持って手を差し出せば、
世界は素敵な音で満ち溢れるはずです。


目の前にある世界に対して
自らがどうかかわってくのか?
それを模索するのが学びであり、
あなた自身の成長です。
「世界とどうかかわるのか?」が
あなたの人生そのものなんです。


勇気を振り絞って
世界とセッションしてみてください。
そうすればきっと世界は面白いものになると思います。


あなたはこの世界とどんな音を奏でますか?