あなただけの学習法を創り出すために
とことん集中できる環境でがっつり勉強させる専門家、
“さみー”こと教室長の鈴木です。


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『ゴドーを待ちながら』という戯曲を知っていますか?
サミュエル・ベケットという劇作家の作品で、
演劇史に残る名作の一つです。


おおざっぱにあらすじをいうと、
とある二人の人物が
まだ会ったこともない”ゴドー”を待ちながら
暇をもてあそぶというストーリーです。


作品の解釈についてはいろいろあるので
興味のある方はぜひチェックしてもらいたいのですが、
ぼくはこの作品を大学の授業で見たときに
頭をガツンとされたような気持ちになりました。


「ああ、自分もずっとゴドーを待ってしまっている」と。




人はみんな「自分の世界」を生きています。
そしてその世界に何かすごいことが起きるのを待っています。
誰かが何かが世界を変えてくれるのを待ち続けているんです。
(”ゴドー”はその「誰か何か」の象徴なんじゃないかと
 ぼくは思っています)


だからSNSという仮想空間にとりつかれたり、
自分には関係のないニュースやゴシップを見たりして
何かが自分の世界に起こっていると錯覚したがるんです。


でも、あなたが生きている「あなたのリアルな世界」には
あなたがアクションを起こさない限りは
何も起こらないんです。


「誰かを何かを待ち続けている」
というのは同時に
「誰かの何かのせいにしている」
ということです。
もし今の自分の現状が満足いくものでないなら、
あなた自身が変わっていくしかないんです。




アップルの創業者スティーブ・ジョブズは
スタンフォード大学での演説でこんな言葉を残しています。

I’ve looked in the mirror every morning and asked myself:
“If today were the last day of my life,
would I want to do what I am about to do today?”
And whenever the answer has been “No” for too many days in a row,
I know I need to change something.

わたしは毎朝鏡を見て自分自身にこう問いかけている。
「もし今日が人生の最後の日だとしたら
 私が今日やろうとしていることは
 本当に私の望むことなのだろうか?」
もしその答えがくる日もくる日も「ノー」であるならば
それは何かを変える必要があるということだ。




自分の世界は自分で変えられるんです。
いや、自分だけが世界を変えられるんです。
あなたの世界に決して”ゴドー”はやってきません。
あなた自身が何かを変えることのできる”ゴドー”だからです。


だから、本当は
だれもが世界を変えることのできる
すごい力を持っているんです。


山のてっぺんから見える景色は
自ら登った人にしか見えないものです。
一歩を踏み出して、自分の世界を変えた人だけが
人のもつすごい力を信じることができるんだと思います。


そういう人たちが残したメッセージを受け取ったとき、
あなたは
それでもまだ待ち続けますか?
それとも歩み続けますか?




*ちなみに、当塾のマスコットキャラクターである
「アリさん」が以前働いていたのは
「朝日のような夕日をつれて」という舞台なのですが、
これは第三舞台という劇団の主宰であられる鴻上尚史さんが
「ゴドー」をベースに書き上げた作品なんだそうです。


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