あなただけの学習法を創り出すために
とことん集中できる環境でがっつり勉強させる専門家、
“さみー”こと鈴木です。

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中高生の英語で頭を悩ます問題として
「be動詞の使い分け」と「三単現のs」というのがあります。
内容としてはそんなに難しくないのですが、
ついつい忘れてしまうことが多く
おそらくテストで減点される部分のほとんどが
こいつらではないかと思います。
(あとは名詞・冠詞・限定詞の使い分けや時制・助動詞ですかね)

最初に英語でつまずく人は
このbe動詞の使い分けとか三単現のsあたりで
「英語ってめんどくいさい」「いちいち細かい」
という印象を持ってしまい、嫌いになることが多いですね。

be動詞はなぜ使い分けなければならないのでしょうか?
なんで三単現のsとかいう、
めんどくさいものが存在するのでしょうか?

そもそも英語以外のヨーロッパ言語では
主語に応じて述語を使い分けるというのが一般的です。

英語はいろんな文化から来る言語が
ごちゃ混ぜになってできた言語ですから、
他のヨーロッパ語圏と同じように、
もともとはもっと細かく動詞の使いわけがされていた時期がありました。
その名残が「be動詞の使い分け」や「三単現のs」になっています。

日本語にも尊敬語・謙譲語という考え方がありますが、
「誰が」する行為なのかをわかりやすくするため、
あるいはその人に対する敬意を表すという意味でも
述語の変化は存在しているのです。

そういった変化を使い分けることで
社会的な関係性をしっかりとわかっていることや
ある程度の教養があることを示していたというわけです。

逆に言うと、使い分けができないのは
あまり教養のない人というか、
下流な雰囲気を意味することなります。

例えば今でも英語の歌詞にはよくain’tというのがでてきますが
これはbe動詞の否定形すべてを表しています。
am/is/areを使い分けない形ですね。
日本語だと「ちょーやばい」みたいな感じで
ヤンキーっぽい言葉遣いに感じられます。

また、「ティファニーで朝食を」では、
登場人物にわざと三単現のsを使わせないことで
あまり教養のない田舎者とか粗暴な印象を与えるように描写しています。

つまり、「be動詞の使い分け」や「三単現のs」の使い分けができないと
「ああ、この人は最低限の教養がないんだな」という印象になりがちです。
「マジで」「やばい」「うざい」だけで会話する
残念な大人みたいなものですね。

もしあなたがそういった英語を身につけたいのなら
be動詞も三単現のsも気にする必要はありません。
けれど、どうせやるならきちんとと思うのであれば
意識して使い分けられるようになると
ネイティブからの「信頼」が得られるでしょう。

いかがでしょうか?
単に丸暗記するよりも、
こういった文化とか言葉の響きというものを
ちょっとだけ知ることで
「まぁ、やってみるか」という気になりませんか?

言葉は単なる翻訳のように教えてしまっては
使えるようにはなりません。
それぞれの表現に含まれているニュアンスや
その奥にある文化的背景まで考えてみると
奥深い学習になっていきますし、
本当の意味で使いこなせるようになります。

だからあなたが疑問に思うことは
ぜひ捨てておかないで調べてみてください。
「be going toとwillは同じ」って習ったときに
なんで同じことを言うのにが二つの表現があるんだろう?
本当に同じなのかしら?と思うのはとっても自然なことです。
それを「とりあえず覚えておけ」ってすましてしまう英語と
そこから文化的なものを学んでいく英語と
あなたはどちらの英語を学びますか?