あなただけの学習法を創り出すために
とことん集中できる環境でがっつり勉強させる専門家、
“さみー”こと鈴木です。

画像の説明
*あの頃は若かった笑

正直なところ、
あんまりオリンピックには興味がないのですが、
中高とテニス三昧だったさみーとしては
やはり錦織選手の活躍だけは見逃せません。
(ちなみに信じられないかもしれませんが
ぼくは錦織選手とは1歳差なんですよ?笑)

準々決勝、準決勝、3位決定戦と見ていたのですが、
この3試合を通して錦織選手にちょっとした変化があります。

それは実は
テストで失敗する中高生にも共通することです、、、


準々決勝、モンフィス選手(フランス)との試合では
タイブレークにまで持ち越す大接戦でしたが
勝ったあとの錦織選手をみると
ちょっと涙目で下を向いた後に
「感無量」といった表情になります。

スクリーンショット 2016-08-15 23

*もうトーナメントが終わったような印象を受けませんか?

そう、この時点で錦織選手は
「メダル」という目標設定を強く意識してしまったのです。

続いてマレー(イギリス)との準決勝では
入場のときに目がうわの空になっています。
全体的に変な力が入っているせいか、
マレーのリターンなどに対して
反応が若干遅れ気味でショットのコースも真ん中よりが多く、
コントロールミスも目立ちます。下を向くことも多かったですね。
負けが決定した瞬間はラケットを叩きつけるなど、
思い通りに動けていない自分に対するイライラが募っている印象でした。

その後、3位決定戦でナダル(スペイン)
しっかり前を見据えての入場。
試合中も足が非常に細かく動いていて
(靴のスキール音をよく聞いてみてください)
サーブやダウンザラインも完璧な鋭さ。
常に”攻め”の姿勢で戦い抜き、見事勝利。
終わった後のガッツポーズはキッとしていますね。

スクリーンショット 2016-08-15 23

*まだこの後もトーナメントが続くような印象を受けませんか?

試合後のインタビューで彼は
「96年ぶりのメダル」という言葉と
「いい経験になりました」というようなことを言います。

ここからわかるのは
錦織選手はモンフィス選手に勝った時に
やはり相当メダルを意識してしまったということ。
だからメダルに王手がかかった準々決勝では
なにかが完結したような表情をみせ、
そして「メダル」のために準決勝を迎えた結果、
試合中に変に力んでしまったんだと思います。

しかしさすがに超一流のテニス選手ですから
そこからのメンタルの切り替えが見事でした。

「いい経験になりました」というセリフからは
オリンピックは目標の1つであって目的ではないということ、
そして「世界一のテニス選手になる」という錦織選手の目的において
今回のオリンピックは
ひとつの大きな経験になったという捉え方をしていることが感じられます。

おそらくですが、
このメンタル状態であったからこそ
程よい緊張感とリラックス状態で
最高のパフォーマンスを発揮して
強敵のナダルを圧倒できたんだと思います。
(放送ではさらっと流していますが
ナダルってめちゃくちゃ強いですからね)


さて、これと同じ現象が中高生にも起こることがあります。
それは定期テストや検定試験、模試の時です。

定期テストや検定試験で
点数をとることばかり意識している子は
例えば選択問題でずっと解答の記号が同じになると
自分の答えに自信が持てなくなったり、
変に難しく考えたり問題を読み違えたりして
失点することが多くなりがちです。

一方、つねにコンスタントに高得点が取れる子は
点数以上に、その先の受験や自信の知性の成長という面に
面白さというか重点を無意識のうちに置いています。
勉強やテストを通して自分が成長することを目的にしているから、
たとえ点数が良かろうが悪かろうが
それをまた活かして成長すればいいという発想になるわけです。
だから程よく緊張・リラックスして
最高のパフォーマンスが発揮できるのです。

今回のオリンピックの試合における錦織選手の姿から
「目的と目標を間違えないこと」と
「目的を見失わないこと」の重要性を
ぜひとも学び取ってもらいたいと思います。