英語表現のニュアンスをきちんとおさえて、
外国人と堂々と話せる英語力を育てる専門家、
さみーこと鈴木大樹です。

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大学入試・高校入試も終盤を迎えつつあります。
中1・2生も定期テストが近づいてきて、
塾はなかなか慌ただしい毎日です。
(英語日記の更新が遅れ気味…)

今回の定期テストで
中2はほとんどの学校で「比較」が範囲になっています。
比較自体はそんなに難しくないのですが、
みんなが結構迷うのは次の文。
英語にしてみてください。

「富士山は日本で一番高い山です」

最上級(the〜est)を使うことはわかる人が多いのですが、
実は答えは2つにわかれます。

Mt. Fuji is the highest mountain in Japan.
Mt. Fuji is the tallest mountain in Japan.

そう、tallとhighの違いですね。
学校のワークや問題集でもtall(high)なんて書いてある時もあれば
どっちかだけが正解になっていないこともあって、
中学生から多く寄せられる質問の1つです。
さて、その違いは何でしょうか?

tallは長さ(地面から上へ向かっての長さ)
highは位置(立体的な地点)

これだけです。
対義語をおさえるのでもわかりやすいと思います。

tall⇔short
high⇔low

なので、山は「標高」というように、
地面からの長さというよりは
高さ(地点)を意識することが多いので
(地上●M地点なんて表記しますね)
“high”を使うことが多いかなと思います。

ビルなどの建物には”tall”がよく使われますね。
地面からの長さのほうがしっくりくるからです。


ちなみに最上級で”the”が使われることが多いのはなぜでしょうか?
(100%使われるわけではありません)
最上級、つまりNo.1は基本的に1つだけですよね。
 “the”は一つに決まるというイメージなので、
一番という表現と相性がいいのです。
このあたりはまた別の機会に。

いかがでしたか?
“tall”と”high”は「高さ」に対して
どちらでも使える表現ですが
違いを意識しておくとちゃんとしたニュアンスで使えるようになります。

それではよい1日を
Have a nice day!