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似たような英語表現の微妙なニュアンスを理解して使いこなせるようにする専門家、
さみーこと鈴木大樹です。

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今日はこのブログを読んでくれている
英語学習仲間から質問があったので
お答えしたいと思います。

「わかりました」表現の微妙な違いを教えてください(>_<)

とてもナイスな質問ですね。
確かに英会話とかで色々とフレーズを習いますが
そのニュアンスまで理解して使いこなせている人は
少ないのではないでしょうか?

フレーズのニュアンスを理解するためには
まずそれぞれを直訳してしまうとわかりやすいです。
ちょっとみていきましょう。


まずは「わかりました」表現の代表格、
“I got it” 

直訳すると「私は得ました」ですね。

getは「動き」や「変化」を表す動詞なので、
これは話題になった事柄の「要点を得た」り、
「核心をつかんだ」的な意味合いで使われることが多いとおもいます。
積極的に理解できた、わかろうとしてわかったといった感じでしょうか。
命令に対しての返事としてよく使われるのも
「きちんとあなたの話を聞いて理解しました」という「積極性」を示すからです。


次に”I see.”
直訳すると「私は見えます」
seeはよく「みる」と覚えている人が多いのですが、
感覚としては「自然と目に入ってくる」というのが
イメージになります。

なので、「全体像が見えた」「そーゆーことね」
的な意味で使うのにぴったりなのが
“I see”になります。
もやもやしていたものがぱっと開ける感覚ですね。


続いて”sure”
これは「確かさ」を示す単語なので
疑いようもないという様子を表します。
「わかりました」として使われるときは
大体は何かの質問に対して使います。
つまり、あなたの質問に対して疑いようもなくyesという意味です。


最後に”All right”
allは「すべて」でrightは「正しい/適切な」という意味です。
*ちなみにrightは元々は「まっすぐな」から来ていて
そこから「適切な」に派生し、
さらに、両手のうちで何かを行うときに適切なのは
右手(多くの人の利き手)だから「右」という意味が生まれました。

そのため、all rightは「ぜんぶ大丈夫、適切だよ」みたいな意味になります。

fineも似たような感じで使えますが、
all rightの方がより肯定的で全部だいじょーぶ、
fineはもっとフラットに「問題はない」という意味合いです。


英会話を始めるとついついフレーズの丸暗記になってしまいますが、
それだけでは表現の幅が狭くなります。
何が違うんだろうと「気がつく」ことは
より英語を深く理解できるようになります。

ぼくが著作を通じて勉強させていただいている、
関正生先生(http://sekimasao.net)も
「英語の核心を掴む」という言葉で表現されていますが、
丸暗記するまえにきちんと核心を使うことで
他の場面でも理解ができるようになります。

“see”を理解したみなさんであれば
look/see/watchの違いも簡単に理解できるようになりますし
使いこなせることでしょう。
その点についてはまた次の機会に。

それではよい1日を!
Have a nice day!